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栗原 良一; 宮園 昭八郎
圧力技術, 23(5), p.255 - 267, 1985/00
日本原子力研究所では原子炉1時冷却系配管の瞬時破断を想定して一連の配管破断試験が実施されている。BWRおよびPWR・LOCA条件でジェット放出試験ならびにパイプホイップ試験が行われている。本報は4,6および8口径の配管試験体を用いて、PWR・LOCA条件下で実施したパイプホイップ試験の結果をまとめたものである。2種類の試験体系が実施され、一つはU字型レストレントを1本ないし2本用いて3000mm長の片持はり型配管試験体のパイプホイップ試験であり、他の一つはPWRの1次冷却系ループのうちポンプと蒸気発生器を連結するクロスオーバレグ配管の1/6モデル試験体を用いたパイプホイップ試験である。有限要素法コードADINAを用いてパイプホイップ試験の動的構造解析を行い、解析で得られたレストレント反力の時間変化を試験結果した結果、レストレント反力の過渡的な応答を改善することができた。
宮崎 則幸*; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 栗原 良一; 矢野 歳和; 加藤 六郎; 宮園 昭八郎
Int.J.Press.Vessels Piping, 15, p.125 - 150, 1984/00
被引用回数:9 パーセンタイル:89.74(Engineering, Multidisciplinary)本論分は7th International Confrence on Structural Mechanics in Reactor Technology(1983年8月、シカゴ、USA)において発表する内容を論文の形にまとめたものである。パイプホイップ現象に及ぼすオーバハングの効果を明らかにするために、配管試験体とレストレントとのギャップを一定とし、オーバハング長さを250mm、400mm、650mmと変えて、PWR LOCA条件でパイプホイップ試験を行った。この試験で用いた配管試験体の口径は4インチ、レストレントはU型である。試験から得られた主要な結論は以下の通りである。(1)オーバハングが短いほど、レストレントは配管のホイップ運動を有効に拘束する。(2)オーバハングが短いほどレストレント支持構造物に作用する荷重は大きくなる。(3)Gerberの塑性崩壊条件を用いて、ホイップ運動をしている配管の塑性崩壊オーバハング長さを予測できる。更に有限要素法解析プログラムADINAを用いて、パイプホイップ試験の解析を行い、試験結果と解析結果とを比較した。
宮崎 則幸; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 加藤 六郎; 栗原 良一; 矢野 歳和; 宮園 昭八郎
日本原子力学会誌, 25(11), p.925 - 936, 1983/00
被引用回数:1 パーセンタイル:22.48(Nuclear Science & Technology)本報は加圧水型炉の4インチ口径配管が瞬時破断したと仮定したときに生じる配管のパイプホイップ運動と、それを抑止するレストレントの挙動に関する試験結果をまとめたものである。試験圧力、温度は加圧水型炉の運動条件における値を選んだ。配管とレストレント間のギャップを一定とし、オーバハングを250mm、400mm、650mmと変えて試験を実施した。配管およびレストレントに貼付したひずみゲージ出力、および残留変形測定により、パイプホイップ時の配管、およびレストレントの挙動を知ることができた。本報から得られた主要な結論は次の2つである。(1)オーバハングが短いほどパイプホイップ時の配管の運動をレストレントにより有効に拘束できる。(2)オーバハングが短いほど過渡時におけるレストレント支持構造物への荷重が大きくなる。
宮崎 則幸
日本原子力学会誌, 25(9), p.747 - 755, 1983/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)本報では、4インチ口径配管試験体を用い、PWR LOCA条件で実施したパイプホイップ試験を解析対象として、配管・レストレント系の動的応答解析を汎用有限要素法プログラムADINAを用いて行った。この解析では、配管試験体は、等方硬化弾塑性材料特性を有するビーム要素で表わした。一方、レストレントは、ギャップの効果も取り入れた非弾性材料特性を有するトラス要素で表わした。本解析から得られた結論をまとめると以下のようになる。(1)オーバハング長さが長い場合には、配管試験体の変形、およびひずみについては、解析効果は、試験結果よりも小さい。(2)定常状態でのレストレント反力については解析結果は試験結果とよく一致する。
宮崎 則幸; 植田 脩三; 磯崎 敏邦; 加藤 六郎; 栗原 良一; 矢野 歳和; 宮園 昭八郎
JAERI-M 82-125, 200 Pages, 1982/09
本報は4インチ口径試験配管を用いてPWR・LOCA条件で実施した4回のパイプホイップ試験(RUN No.5506、5507、5508、5604)についてまとめたものである。これらの試験では、試験配管とレストレントとの間のギャップは8.85mm一定とし、オーバハング長さを250mmから650mmの間で変えた。ひずみゲージ出力、及び残留変形計測の結果より試験配管及びレストレントの動的挙動を明らかにした。本試験から得られた主要な結果は次の通りである。(1)オーバハングが短いほど配管のパイプホイップ運動は効果的に抑制される。(2)レストレント支持構造物に加わる荷重は、オーバハングが短いほど大きくなる。(3)配管のレストレント設置位置での極限モーメントMuを用いることにより、配管が塑性崩壊を起こす条件を定めることができる。
宮崎 則幸; 植田 脩三; 栗原 良一; 斉藤 和男*; 加藤 六郎; 磯崎 敏邦
JAERI-M 9752, 43 Pages, 1981/10
4B、sch80試験配管によるBWR、飽和水条件下(系内圧力=69kg/cmG、系内温度=284.5C)でのパイプホイップ試験について、汎用有限要素法解析コード、ADINAおよびMARCを用いて予備解析を実施した。解析は実際行われる試験を考慮して、オーバハングを400mm一定とし、配管とレストレントとの間の初期クリアランスが30mm(RUN No.5405)、50mm(RUN No.5406)および100mm(RUN No.5407)の各場合について実施した。また配管に加わるブローダウンスラスト力としては曲管ジェット試験(RUN No.5401)の試験結果、およびブローダウンスラスト力解析コードPRTHRUST-J1による解析結果を用いた。配管およびレストレントのモデル化の方法について種々の検討を行い、今後の解析の指針を与えた。